腹黒王子の甘い寵愛。
「瑠奈だからだよ。瑠奈の気持ちは手に取るようにわかるんだ」

「そ、そうなんだっ……」

「怖い?嫌いになった?」

「ううん……むしろ、素敵だと思う」

「……え?」

「私の気持ち、すぐ読み取ってくれるのは嫌じゃないよ」


そう伝えた瞬間、ブワッと顔を赤くさせた。

こう言うところ、ウブで可愛いんだよなぁ。

ついふふっと笑みを溢してしまった。だって、こんなにも愛おしいんだもの。


私たちの気持ちは、紛れもなく純粋な恋だ。

お互いにただ、重さはちがえど恋してる。


だから私は……。


朔くんの頬に手を当てる。


「好き」


あなたのことが、たまらなく好きだ。


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