腹黒王子の甘い寵愛。
「そ、そっかなぁ?」

「そういえばさ、デートとかしたの?」

「えっ?で、デート?してないよ」

「デートもしてないの!?」

「う、うん……?」



そういえば、したことないな。


「今度行ってきたら?ほら、会長の家お金持ちなんでしょ?いっぱい服買ってもらいなよ」

「えっ……そ、そんなことしないよ!」

「ふふっ、嘘だよ、普通にデートしてきな」

「も、もう!うん、わかった、デート、誘ってみる……!」


私も朔くんとデートはしてみたかったし、誘うのはちょっぴり勇気がいるけれど頑張ろうと思った。


お化粧とか、するのかな?私あんまりしたことないから上手くできるかわからないな……。

でも朔くんのことだから、別にそんなことしなくても可愛いよとか言ってくれるんだろうけど……。



よしっ、寮に帰ったら聞いてみよう!



いい加減道も覚えた私はその日、たまたま授業が早く終わったので先に寮へと帰っていた。



部屋に入って、ソファにダイブする。



ふふっ、朔くんいないしのびのびできちゃうなぁ〜。

場所の問題だけどね〜。



まだ帰ってこないだろうし、
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