腹黒王子の甘い寵愛。
「っていうか……瑠奈、今ロングヘアなんだね」

「う、うん」

「なんかいつもより大人っぽくて、そんな瑠奈も超尊い」

「あはは……」

「でもシャツのボタンは閉めようか」

「うん……!」

「いや……ちょっと待っててね」


自分の部屋に行ってしまった朔くん。


「はいこれ」

「……これは……朔くんのパーカー?」

「うん、せっかくだし瑠奈に彼シャツっぽいのしてもらいたくて」


さりげなくカメラを取り出し、にこっと微笑んだ。

朔くんからのお願いなら、断る理由がない。
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