腹黒王子の甘い寵愛。
灰色のパーカーをぶかぶかになりながら着ると、朔くんが涙を流し始める。


「い、生きててよかった……」

「あはは……大袈裟だよ、でも喜んでもらえて嬉しいっ……」

「瑠奈は本当ずるい。意地悪して、泣かせたくなるぐらい可愛いよ」


腕を引かれてその胸に閉じ込められてしまった。

だけどそれでさえ心地が良くて、眠りについてしまった。


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