腹黒王子の甘い寵愛。
後退りした朔くんに抱きしめられながら、私はまた遅刻のことを気にする。
「も、もう3人で行きません?」
そう言うと、綾野さんはぱぁっと嬉しそうに微笑んだ。
さすがに何回も遅刻するわけにはいかない。不機嫌になってしまった朔くんの手を微笑みかけながら引いて進んで行った。
「瑠奈ちゃんはさくちゃのどこがいいのー?」
「え、えっと……優しいところ、です……」
「うわ、瑠奈ちゃんには甘いんだ、キモ」
「黙れ」
ふんっとそっぽむいた朔くんは、なんだか幼くて可愛らしかった。
「ねぇ瑠奈、コイツなんか置いていこうよ」
「で、でも……」
「ひどいなぁさくちゃは。聞かせてよ、惚気話」
「の、惚気話っ……!?」
「あはは、瑠奈ちゃん顔真っ赤」
ぼわっと赤くなってしまったほっぺに左手で触れる。
少し、熱くなっていた。
「も、もう3人で行きません?」
そう言うと、綾野さんはぱぁっと嬉しそうに微笑んだ。
さすがに何回も遅刻するわけにはいかない。不機嫌になってしまった朔くんの手を微笑みかけながら引いて進んで行った。
「瑠奈ちゃんはさくちゃのどこがいいのー?」
「え、えっと……優しいところ、です……」
「うわ、瑠奈ちゃんには甘いんだ、キモ」
「黙れ」
ふんっとそっぽむいた朔くんは、なんだか幼くて可愛らしかった。
「ねぇ瑠奈、コイツなんか置いていこうよ」
「で、でも……」
「ひどいなぁさくちゃは。聞かせてよ、惚気話」
「の、惚気話っ……!?」
「あはは、瑠奈ちゃん顔真っ赤」
ぼわっと赤くなってしまったほっぺに左手で触れる。
少し、熱くなっていた。