腹黒王子の甘い寵愛。
そよそよと風が吹いて、柔らかくサラサラした髪の毛がゆらめく桜井さんは言わずもがな美しい。
桜井さんに出会えて、本当によかったと思う。一番最初に心を許せた女性が桜井さんなのも、何もかも。
運が良かったとしか言い切れない。
今までクソ真面目に親の言うことを聞いて、勉強ばかりして家を継ぐことだけ考えていたから……本当に、彼女には感謝しかない。
こんな絶望するほどの幸福感をくれて……。
気がつけば、彼女は満面の笑みを浮かべていた。
そして……。
「朔くん」
「……は?可愛い」
「……へっ?」
朔くん、と呼ばれてしまったのだ。
その拍子でつい、可愛いと言ってしまった。
「っ、ちがう猫のことだよ」
「う、うんわかってるよ!」
本当は桜井さんが一番可愛いんだけどな……。
桜井さんに出会えて、本当によかったと思う。一番最初に心を許せた女性が桜井さんなのも、何もかも。
運が良かったとしか言い切れない。
今までクソ真面目に親の言うことを聞いて、勉強ばかりして家を継ぐことだけ考えていたから……本当に、彼女には感謝しかない。
こんな絶望するほどの幸福感をくれて……。
気がつけば、彼女は満面の笑みを浮かべていた。
そして……。
「朔くん」
「……は?可愛い」
「……へっ?」
朔くん、と呼ばれてしまったのだ。
その拍子でつい、可愛いと言ってしまった。
「っ、ちがう猫のことだよ」
「う、うんわかってるよ!」
本当は桜井さんが一番可愛いんだけどな……。