腹黒王子の甘い寵愛。
「あ、あの……何かご用ですか?」

「ええ、アンタにね」

「え、えっと……」


な、なに……!?怖いっ……。


オーラが半端じゃない3人。

私が邪魔者みたいだっ……。


「アンタさ、可愛いからって調子のりすぎじゃない?」

「か、可愛いだなんて……!!私より、あなたの方が何倍も可愛いですよ……?」

「はぁっ!?」


キレながらも少し嬉しかったのか、ちょっとにやけた真ん中の人。


「はぁ……マジでさ、東峰様に近づくの、やめてくんない?」


今度は左の人が喋り出す。

東峰さん……朔くんのこと?


「ど、どうしてですか……?」

「見てわかるでしょ、私たち東峰様のファンなの。それもリアコ」


ふぁ、ファンクラブの人たちか……しかもリアコ勢……!!


この学園には天使、と言う人と王子様のファンクラブがあるらしくて……とても大きい。

そこに所属してる人たちからの苦情で、やっと納得が行った。


でも、それでも……。


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