腹黒王子の甘い寵愛。
「……私、と、朔くんは……!お友達なんです!だから、多少はその、仲良くしていたくて……」

「いい加減にしなさいよこのぶりっ子!!」


今度は右の人が喋って……なんと、私に手を振りかざしてきたのだ。


「っ……!!」


反射的に目を瞑って、痛みに耐える覚悟だけをしていると……。


しばらく経っても、痛みがないことに気がついた。


「そこまでだ。やめなさい」


ゆっくりと目を開けると、朔くん同様、背が高くてとても顔立ちの整った人が右の人の手を掴んで、3人をに睨み付けていた。

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