腹黒王子の甘い寵愛。
「勘違いするなよ、俺はお前が好きで助けたんじゃない」

「……え?あ、わかってますよ!」

「じゃあなんでそんな顔してるんだ?どうして助けてくれたんだろうとか考えてるんだろ?」

「あ、いえ。どうして女子寮にいるのかなって」


基本的に男子は立ち入り禁止だからな……。


「なっ、そ、そう言うことかよ……」


恥ずかしかったのか、顔が赤くなってしまった秋山さん。


「それなら知らせが届いてるだろ?今度改装することになったから、そのことについて寮母と相談してたんだよ」

「ああ、そう言うことだったんですね。教えてくれてありがとうございます」


ぺこりと頭を下げた。


「お前、すごいよな、美人なくせにいい噂しか立たなくて」

「えっ?わ、私が美人……!?そんなわけないじゃないですか!」

「本当に噂通りなんだな……」


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