腹黒王子の甘い寵愛。
「ごめん、僕が助けられなくて……」

「ええ!朔くん何にも悪くないよ!気にしないで」

「うん……でも許せないんだ。触られてない?結都に。何喋ったの?」

「えっ……?あ、頭ポンポンされたよ……!あと、純粋でバカって言われちゃった……あはは……」


この時私は後にどうなるかも知らずに、全部ペラペラと喋ってしまったのだった。


「……へぇ。じゃあ、僕も頭、撫でていい?」

「えっ?う、うん」

「髪の毛ボサボサになっちゃっても平気?」

「べ、別にいいけど……」


すぐ戻るし……。

でも、どうしたんだろう?


私の頭に大きな朔くんの手が触れる。

そっと撫でられた。

それも、三分間ぐらい。


な、長い……。



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