腹黒王子の甘い寵愛。
「……そうなんだ」

「うんっ」

「大変だね。」

「嬉しいけどね〜」


……な、なんだか朔くん無愛想になってきた……?

私、何か嫌なこと言っちゃったのかな……?


ううん、多分大丈夫な、はず……。


「男子寮はないの?」

「うん。女子寮だけらしいよ」

「そうなんだ」

「……ねぇ瑠奈」

「ん?」


どうしたんだろう?


「もしよければさ、僕の部屋に来ない?」

「……へっ?え、ええ!?」


さ、朔くんの部屋……!?


「特別広い部屋だし、個室も何個かあるから」

「そ、そうなんだ……!すごいね!」

「……どうする?」

「え、ええっ……」


ど、どうしよう……誘ってくれたのは嬉しいけど……。


「も、もうちょっとだけ考えてもいいかな?」

「うん、わかった」

「お誘いありがとう」

「ふふっ、瑠奈のためならなんでもするよ。だって僕たち友達でしょ?」

「友達……!そうだよね!」



< 41 / 142 >

この作品をシェア

pagetop