腹黒王子の甘い寵愛。
よかった……!!朔くんからそう言ってくれて!自分で聞く手間が省けた。


「うん、今はね」

「ん……?」

「なんでもないよ」

「そ、そっか……」


ボソッと何かを言っていた朔くん。

なんて言ったかは聞き取れなかったけれど、きっと彼のことだし悪いことではないのだろうと信じてる。


「今日はいつまでいる?」

「もうちょっといようかな。朔くんは?」

「瑠奈がいなくなるまで」

「ふふっ、じゃあお話ししよう!」


この後、しばらく他愛のない話をして楽しい時間を過ごしたのだった。


朔くんとの距離がグンと近づくのは、これから。
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