腹黒王子の甘い寵愛。
挙げ句の果てに睨みつけて女の子を泣かせたのだ。


「っ……うぅ……」

「だ、大丈夫……?!」

「う、うん……怖かっただけ……」


女の子に寄り添っていると、「瑠奈、早く行こう」と言われてしまう。


「ご、ごめんね……私用事があるから」

「うん、ありがとう瑠奈ちゃん……」


立ち止まって泣いている女の子。他の子が寄ってきて慰めたり……声をかけるだなんて失礼だと罵られたりしていて、見るに耐えなかった。


「もう、だめだよ朔くん女の子泣かせたら」

「瑠奈以外の女なんてどうでもいい」

「なっ……」


またまた、喜んでいいのかわからないよ……!!

そんなこんなでしばらく歩くと、お部屋に着いた。


「こ、ここです」

「ん、誰かいる?」

「ううん2人はもう別のお部屋に行っちゃった」

「そっか。それは都合がいい。じゃあ早速準備しよう」

「そ、そうだね……?」



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