腹黒王子の甘い寵愛。
またしばらく歩いて行くと、女子寮と男子寮の間……つまり食堂の上の部分についた。


「こ、こんなところに部屋なんてあったんだね……!!」

「うん。僕理事長の息子だからさ」

「え……!?そ、そうだったの?!」

「東峰グループ、知らない?」

「き、聞いたことあるようなないような……」

「ふふっ、そっか」


焦る私を見て、クスクスと笑う朔くん。


「部屋、入ろうか」

「う、うん……!!」


なんだかドキドキ……!!

朔くんによって開けられた部屋の扉。

見えたのは、まるでホテルかのようなぐらいに綺麗な内装だった。

元々の寮も十分に綺麗だったけれど、ここは桁違いだ……!!


「ん?どうかした?」

「う、ううん、綺麗すぎてびっくりしてただけだよ……!」

「あはは、そっか」



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