腹黒王子の甘い寵愛。
「そ、そうだよねぇ……!好きだったら、写真ぐらい持ってるかぁ……!あはは……」


私の頭はバグりだしてしまったのか、そんな結論に至ってしまったのだった。


「っ……!!う、うん……こんな僕でも認めてくれるんだね」

「へっ?」

「やっぱり好きだ、瑠奈」


気がついたらそばにいた朔くんに、ぎゅうっと抱きしめられる。


「っ……!」


ち、力……強い……!

逃げられなくて、ただ朔くんの顔を見つめることしかできない。


「っ……その可愛い顔とか、反則」

「か、可愛い……?あ、ありがとう……?」

「うん、それでいいよ」


ポンポンと頭を撫でられる。


可愛いと言われたら、謙遜するよりもありがとうと言った方がいいと恋愛マスターの萌ちゃんから言われていたので、なんとなく参考にしてみた。


「ねぇ……もう好き」

「う、うん、ありがとうっ。だ、だからね?そろそろ離して……」

「やだ。まだこのまま。」

「で、でも遅刻しちゃうよ……?」


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