腹黒王子の甘い寵愛。
そして朝食を終えて、部屋に戻り制服に着替える。


今度は部屋を出ると、着替え終わった朔くんがそこにいた。


「……ねぇ、やっぱりサボろうよ」

「だーめ!ほら行くよ!」

「はーい……」


なんだか甘えん坊らしくなった朔くん。


だけど今はそんなこと関係ない……!!

このままだと、遅刻しちゃう……!!


「さ、朔くんちょっと走ってもいい……?」

「ええ、危ないから歩きなよ。転んだら怪我しちゃうよ」

「大丈夫だよ……!」


なんだか朔くんはたまに、過保護な発言をする気がする……。


少し小走りになりながら急いで行く。


朔くんは歩幅が大きいのか私の小走りと同じ速度で歩いていて、ちょっぴり羨ましい。



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