腹黒王子の甘い寵愛。
まったくおんなじ反応をとる2人。


私を間に挟みながら、目を見合わせてパチクリした。



「朔って……もしかして、東峰朔!?」

「あっはは!私たちの予想大当たりじゃん〜!!」


まさか本当にそうなるとは!という顔をしながら、びっくりする美波ちゃんに大笑いする萌ちゃん。


「そ、そうなの……そうなるとは思ってもいなかったのに……」

「それで?付き合ったんだよね?」

「えっ、ほ、保留だよ」

「はぁ!?あの王子に告白されたのに付き合わなかったの?」


萌ちゃんが目をまん丸にする。


「ま、まだわかんないけど……どう、したらいいのかなぁ……」

「あんなハイスペ金持ち滅多にゲットできないよ!絶対付き合った方がいい!!」


萌ちゃんにはそう言われてしまった。

だけど……。


美波ちゃんが、恐る恐る口を開く。


「でもさ、今日聞いちゃったんだけど……。この間、絡まれたって言ってたじゃん?ファンクラブの人に」

「う、うん……」


あの日のことは、一応2人にメールで伝えておいた。

何か隠してると、すぐバレちゃうし心配させちゃうから。


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