腹黒王子の甘い寵愛。
「その人たち、退学になったらしいんだよね……」

「……え?」

「嘘でしょ?まさかぁ」

「私、生徒会長がやったんだと思う。それ以外考えらんない。きっと瑠奈のことが好きすぎて、邪魔者を排除したんだよ!ほら、漫画とかであるじゃん!」

「い、いやいや……!!朔くんは優しいし、そんなことするような人じゃないよっ……??」


た、確かに急に怖い笑い方することはあったし、私以外には冷たいけど……それでも、しばらく一緒にいてわかった。

朔くんは、とても優しい人だって。


「だってね、私への気遣いが、本当にすごく
て……。」

「でもそれって、“瑠奈にだけ”でしょ?」

「っ……」


全部を見ているわけじゃないから断言はできないけれど……少なくとも、そうかもしれない。




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