腹黒王子の甘い寵愛。
意外と打ち解けることができてる……のかな?


「私、東峰くんと仲良くなりたいな」

「……は?」

「あ!ちがうちがう!お金が欲しいとかじゃなくて!」

「嘘だろ」

「本当本当!」


嘘……!!私、好感度爆下げしてる……!?


あわあわしていると、その姿をジーッと見つめられる。

恥ずかしくなって顔まで真っ赤になっていくのがよく自覚できた。


「だ、だってさ……!!猫ちゃん好きに悪い人なんていないと思わない……!?」

「いいやいるな、僕は絶対騙されない。お前は……っ……」

「えっ?な、何……?」

「こう、あるだろ人が考えてることがわかることって」

「た、確かにあるね!」

「お前は顔に出すぎだ」


か、顔に出すぎ……!?

ど、どういうこと……!?


ぺちぺちと顔中に触れてみても全くわからなくて、どうしようかまた焦りだす。


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