腹黒王子の甘い寵愛。
……そんなに僕から離れたいのか。


悲しいなぁ。


「み、美波ちゃんも萌ちゃんも行っちゃったし……私、戻るね!」

「もう……行っちゃうの?」

「うん、ごめんね」

「大丈夫。じゃあお昼休み、ここで待ち合わせだね」

「え?え、えっと……うん、わかった!」


自分だけサボるのが嫌なのか、タッタッタと小走りをして屋上を出て行ってしまった瑠奈。


……よし、昼食を一緒に食べる約束ができた……!!


「お前……本当にやばいな」

「うるさい」

「腹黒にもほどがあるだろ……マジ怖」


悪寒がするのか自分の腕をさする結都。

……ムカつく。



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