新月に薔薇は枯れる(The rose dies at the new moon)ー柊くんはヴァンパイア
1 銀髪の君
2年生に銀髪の君と呼ばれている男子がいる。
本来は3年生だが、1年休学し5月に復学。
淡い茶色の髪に薄茶色の目、色白で元々、色素が薄く線の細い印象だったそうだ。
復学した時には銀髪になっていて、さらに儚さげになったという。
彼は復学前から体育はいつも見学で、陽のあたる窓際の席は好まず、廊下側の後ろの席を好む。
午前中の授業は何とか起きているが、午後からの授業は殆ど机に俯せ寝ているか、保健室にいる。
噂の範疇を出ない話だ。
確認したという学生の話を聞いたことはない。
が、彼「銀髪の君」は2年生に、確かに在籍している学生だ。
彼の名は柊霞月と言う。
「おい、見ろよ」
2階の窓から、ふと下を見下ろした時だった。
彼が女生徒と向き合っていた。
本来は3年生だが、1年休学し5月に復学。
淡い茶色の髪に薄茶色の目、色白で元々、色素が薄く線の細い印象だったそうだ。
復学した時には銀髪になっていて、さらに儚さげになったという。
彼は復学前から体育はいつも見学で、陽のあたる窓際の席は好まず、廊下側の後ろの席を好む。
午前中の授業は何とか起きているが、午後からの授業は殆ど机に俯せ寝ているか、保健室にいる。
噂の範疇を出ない話だ。
確認したという学生の話を聞いたことはない。
が、彼「銀髪の君」は2年生に、確かに在籍している学生だ。
彼の名は柊霞月と言う。
「おい、見ろよ」
2階の窓から、ふと下を見下ろした時だった。
彼が女生徒と向き合っていた。