新月に薔薇は枯れる(The rose dies at the new moon)ー柊くんはヴァンパイア
6 椿side 涙が止まるまで
「岩館。柊、あの後どうだった?」
「保健室で休んで落ち着いたようだったけど、今日は休んでる」
「1年休学していること、忘れていた」
生徒会室。
ローズティーを準備していると、生徒会長たちの会話が聞こえてきた。
「治ったわけではないのね。元気そうだったのに」
「昨日は暑かったからな。あいつ、昔から暑いのダメなんだよな」
昨日、生徒会室の前。
倒れこむ柊くんの体を支えた時、柊くんから薔薇の香りがした。
あの時、僅かに触れた柊くんの手は冷たかった。
もしも、柊くんがヴァンパイアではという噂が本当なら、わたしの血を吸えば倒れなかったのではないか。
ふと思った。
「椿、どうした? ぼんやりして」
「あ……ここ数日、柊さんか生徒会に居ることが続いていたから、居ないことが何だか……わたし何言ってるんだろ」
「保健室で休んで落ち着いたようだったけど、今日は休んでる」
「1年休学していること、忘れていた」
生徒会室。
ローズティーを準備していると、生徒会長たちの会話が聞こえてきた。
「治ったわけではないのね。元気そうだったのに」
「昨日は暑かったからな。あいつ、昔から暑いのダメなんだよな」
昨日、生徒会室の前。
倒れこむ柊くんの体を支えた時、柊くんから薔薇の香りがした。
あの時、僅かに触れた柊くんの手は冷たかった。
もしも、柊くんがヴァンパイアではという噂が本当なら、わたしの血を吸えば倒れなかったのではないか。
ふと思った。
「椿、どうした? ぼんやりして」
「あ……ここ数日、柊さんか生徒会に居ることが続いていたから、居ないことが何だか……わたし何言ってるんだろ」