新月に薔薇は枯れる(The rose dies at the new moon)ー柊くんはヴァンパイア
7 柊side 地味子
「柊、また断ったのか。今日は2人目だな」
「断わる確率の方が高いのを知っていて、何でコクるんだろうな」
初めて知った相手、初めて話した相手と付き合おうと思えない。
「とりあえず付き合おうという気もないのか」
「ない」
俺は椿のことを考えていた。
紫陽花の花の前で、ふいに零れた椿の涙を思い出していた。
ガンちゃんが椿は生徒会に馴染めていないと、気にかけて、俺に何か策はないかとまで言ってきた相手だ。
ガンちゃんは椿のことをただの書記だとも、ただの後輩だとも思っていないのかもしれない。
ガンちゃんにはまだ、椿の涙を拭ったことは話していない。
話すべきなのかどうか、迷っていた。
生徒会室に行く前に、紫陽花を確かめようと思っている。
椿は熱湯をかけた結果が気になるなら、生徒会室に行く前にテラスハウス裏にくるはずだ。
「断わる確率の方が高いのを知っていて、何でコクるんだろうな」
初めて知った相手、初めて話した相手と付き合おうと思えない。
「とりあえず付き合おうという気もないのか」
「ない」
俺は椿のことを考えていた。
紫陽花の花の前で、ふいに零れた椿の涙を思い出していた。
ガンちゃんが椿は生徒会に馴染めていないと、気にかけて、俺に何か策はないかとまで言ってきた相手だ。
ガンちゃんは椿のことをただの書記だとも、ただの後輩だとも思っていないのかもしれない。
ガンちゃんにはまだ、椿の涙を拭ったことは話していない。
話すべきなのかどうか、迷っていた。
生徒会室に行く前に、紫陽花を確かめようと思っている。
椿は熱湯をかけた結果が気になるなら、生徒会室に行く前にテラスハウス裏にくるはずだ。