冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない。


いつの間にかわたしがベッドに押し倒されている形で、わたしの上に覆いかぶさる麗仁くん。


「…っはぅ、り、りとくんそこだめ……っ」


服の中に、麗仁くんの冷たい手が侵入して、背中を優しくなぞった。

その瞬間、ぞくぞくっと震えが走るわたしの体。


だけど、その震えは全然嫌なものじゃなくて、気持ち良すぎるからやめて欲しいというだけ。


「ここなぞっただけで震えちゃうとか、あやちゃんは感じやすいんだね」

「……っぁ、んん」



キスは嵐のように降り注いでくる。

それだけでいっぱいいっぱいだというのに、麗仁くんの手は今度は下の太ももの方に下りていき……。


際どい所をそっと撫でる手付きがなんていうか、とてもいやらしくて。

恥ずかしさのせいか、生理的な涙が頬を伝う。



「あやちゃん、泣くほど気持ちいいの?……だったら、気持ちいいこともっとしよーね」

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