冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない。
わたしのために泣いてくれた彼女に、毎日欠かさず連絡をくれた友達に、感謝の言葉を言おう。
美結ちゃんの連絡があったから、わたしの心は均衡を保てていたんだって。
そんなこと、やっぱり直接だと恥ずかしくて中々言えないのだけど。
「私こそありがど〜〜っ」
お互いに涙を流しながら、感動の再会を果たせた、そんな昼休み。
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ここまで穏やかで幸せな日々が続いたことは、初めてだった。
それだからか、抱かなくてもいい不安や心配を抱いてしまう。季節はもうすっかり夏へと移り変わり、汗が出る季節になった。
もうすぐで夏休み。
ろくに学校に行っていなかったわたしが言うのもあれだけど。