冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない。


優しいクラスメイトと、親友の美結ちゃんに囲まれて、わたしは笑顔で1日を始めることが出来た。


「彩夏ちゃん、ちょっと体のサイズ測らせてね〜」

「あ、分かった!」


メジャーを手にわたしの元へ来てくれた女子3人組に囲まれながら、体のサイズを測っていく。


首元、バスト、ウエスト……。

上から下まで全て測り終えたら、わたしの役割は今日のところは終了だ。


「彩夏ちゃんのウエスト、めっちゃ細い!」

「ねっ、しかも胸も大きいなんて凄く羨ましい〜〜」


「あ、はは。ありがとう…?」


可愛い女の子たちからの称賛の嵐に戸惑うわたしだったけど、内心その言葉が嬉しくも感じて。


思わず笑みが浮かぶ。

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