HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
緊急オペ
~恋良side~
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私は産婦人科フロアの奥の検査室で心拍モニタリングを受けていた。
チェックに来た看護師の表情が強張っていた。
「直ぐに槇村先生を呼んで…」
私はその看護師の言葉に反応して、モニターを見ていると槇村先生が慌てて駆け込んできた。
「・・・片方の胎児の心音が低下している…すぐにカイザーだ!!」
「!!?」
突然の事で、気が動転した。
「待ってください!!今から赤ちゃんたちを取り出すんですか??」
「…一刻を争う事態だ…赤ちゃんたちの命がかかっている…」
槇村先生は真剣な眼差しで私を見つめ、言い放つ。
「嫌です!!赤ちゃんたちとは離れたくない!!」
今日が私と樹生さんの・・・
「嫌ッ!!」
私は体を起こそうとしたが、槇村先生が私をベットの腕に寝かせた。
「落ち着いて…白石さん…」
「嫌です!!離して・・いやぁーーーーっ!!?」
暴れる私を急いで槇村先生と看護師たちでストレチャーに乗せた。