HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
四人家族
元の病室に戻ったが、枕の下に置いていた離婚届が紛失してしまった。
私は帝王切開の傷口が痛み、思うようには動けなかった。
「実は私…貴方のデスクの引き出しから離婚届を持ち出したの…」
二人で赤ちゃんたちの名前を決めている最中、樹生さんに告げた。
「俺と君の離婚届は槇村先生から持っていたよ…」
「えっ!?槇村先生は私たちの離婚を知っているの?」
樹生さんがブリーフケースから半分に破れた離婚届を取り出して、私に見せた。
「離婚はしない…」
「私が産んだのは白石家の跡取りじゃないからでしょ?」
「違うっ!!俺が恋良を愛してるからに決まってるだろ!」
「樹生さん…」
私は帝王切開の傷口が痛み、思うようには動けなかった。
「実は私…貴方のデスクの引き出しから離婚届を持ち出したの…」
二人で赤ちゃんたちの名前を決めている最中、樹生さんに告げた。
「俺と君の離婚届は槇村先生から持っていたよ…」
「えっ!?槇村先生は私たちの離婚を知っているの?」
樹生さんがブリーフケースから半分に破れた離婚届を取り出して、私に見せた。
「離婚はしない…」
「私が産んだのは白石家の跡取りじゃないからでしょ?」
「違うっ!!俺が恋良を愛してるからに決まってるだろ!」
「樹生さん…」