HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
「俺は二人で赤ちゃんたちを育てたい…」


彼の気持ちは最初から私に向いていた。

「貴方にはもっと相応しい女性が居る…氷室さんのような人と結婚しなさいよ…」

「・・・氷室さんには許婚が居ると言っただろ?それに…俺はもう二児のパパだ…恋良は嫌いな男の子を産んだのか?」

「・・・」

嫌いじゃない…

愛してるからこそ…

産んだ…


「二人で育てよう…恋良」

「樹生さん…」

「この子たちを幸せにしてあげよう…」

生まれた双子は私と愛良のよう。

彼は私の手を優しく両手で包む。

「私も樹生さんの事、愛してる…」

「ありがとう…恋良…君と赤ちゃんたちを大切にするよ…」

彼は私の唇にそっとキスをした。

神の御前で誓うキスのように思えた。



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