肉を斬らせて骨を断つ
肉を斬らせて骨を断つ
血止まんないな。
鼻を押さえながら口の中で舌を転がす。奥歯に当たる粘膜が切れている気がする。痛いし、血の味する。
くそ、力一杯殴りやがって。
てか、生きてるの奇跡じゃね?
怒りと嘲笑が入り混じる。てか、本当に血止まんないんだけど、大丈夫なのかな。
シャッターの降りた店の前でしゃがんでいると、電車が動き出したのかサラリーマンやらが前を歩いていく。
ちらちらとこちらを見る視線が鬱陶しく、舌打ちをした。
あーうざい。
むかつく。
なんなの、まじで、本当にさあ。
どいつも、こいつも。