肉を斬らせて骨を断つ
「もう関わるの辞めよ。純玲はさ、あたしみたいな人間物珍しくて楽しかったかもしんないけど、あたしはずっと退屈だった」
愛想を尽かされても良いなら、好都合だ。
「それなら、冴が楽しいことを教えてくれ。何でもする」
あたしは良かったと思ってる。
刺されたのが、純玲じゃなくて良かった。
「何でも? 出来ないでしょ。純玲とは生きてる場所が違うし」
「それなら同じ……」
「あたしが、最初、もう戻れないんだろうなって思ったのは、駅前に座ってたら知らないオッサンに下着売ってくれって言われて売ったとき」