肉を斬らせて骨を断つ
「好きなのは、変わらないんだ……」
その言葉に、あたしは一緒についてきた点滴のことも、絶対安静と言われた傷口のことも全部全部忘れて、声を上げて泣いた。
「あた、あたしも、すみ、純玲のこと、だ、だいすきなの……!」
うわーん、と泣いたあたしのことを、純玲は抱きしめてくれた。
その声にナースステーションから看護師さんが飛び出てきて、場が騒然となり、その後結構怒られた。一緒に純玲も謝ってくれた。
そんな恥ずかしい黒歴史を残した病院を退院する日も純玲は来てくれて、あたしの代わりにナースステーションに菓子折りを届けてくれた。