肉を斬らせて骨を断つ
ゆっくりと歩き出す。
「これからどうする?」
「とりあえず帰って、家の掃除して、書類とか色々やんなきゃ。バイトも探して、本も読みたい」
ピ、と純玲が鍵を操作すると近くの車のロックが外れた。それを見る。
「え、誰の車?」
わナンバーではない。
「自分の。中古で買った」
「言っておきますけど」
あたしはその手を離す。
「あたしは本当に貧乏なので、バイト優先するし次に勉強だし、過去にやったことは変わらないし」
純玲は離した手を追いかけてきた。
はし、と掴まれる。
「分かってる」