White Star Love
帰り道、ぼーっとしたまま深雪はスーパーに立ち寄った。

食材を籠に入れてるとき、
後ろから肩を思いきり叩かれた。
驚いて振り返ると、二つのほっぺをぷくーっと膨らました亜由美が立っていた。

「みゆ、なんで無視するの?
何回も向こうから呼んだのに。」

亜由美に呼ばれていたなんて全く気付いていなかった。

「ごめん、ごめん。
ちょっと考え事してて」

「大丈夫?みゆ、そういえば顔真っ赤だよ!」

えっ?
亜由美に言われ、自分の頬をさわると凄く熱かった。
亜由美がおでこを触り、熱があることを確信した。

「帰って寝るね。」

「ほんと、温かくして沢山寝てね。水分補給も忘れずに!」

「うん、ありがとう。」

一人暮らしをするとこんな時に心細くなる。傍に誰か居てくれたらと思う。

深雪はふと関の顔を思い出した。
可愛いと言ってくれたのは本心だろうか。
自分の事をどんな風に想っていてくれるのだろうか。
色んな事を考えてしまい、余計に熱が上がりそうになった。

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