嫌われ令嬢が冷酷公爵に嫁ぐ話~幸せになるおまじない~
「さて、それでは調達したドレスをさっそく活用しようか」
「それは……どういうことですか?」
「今度夜会があると言ったが、その前に茶会があることを忘れていた。よければ茶会に一緒に来てほしい。
人も少なめだし、いい経験になるだろう」
貴族の社交場に出た経験がほとんどないマイアにとって、少人数の場はありがたい。まずは茶会で交流に慣れておくべきだ。
「もちろんです! 夜会や茶会など……お忙しいのですね」
「貴族の仕事は社交だからな。俺も社交が面倒で、自分自身で悪い噂を流していた。しかし、君と婚約を結べば……金目当ての女も寄ってこなくなる。ようやくまともな社交ができるようになりそうだ」
ジョシュアは疲れた様子で言った。
公爵なりの苦労があるのだろう。
自分が支えになってあげられたら……とマイアは思う。
「でも、ジョシュア様は私が婚約相手でよかったのですか?」
「何度も言っているが、俺は良識のある人物を求めていた。しかしどれだけ探しても、良識のある相手は見つからず……せめて仕事の邪魔さえされなければと、悪評が流れているマイア嬢に縁談を出した。
蓋を開けてみれば、まったく噂と違う令嬢ではないか。君が来てくれて本当によかったと思う」
「そこまで言ってくださって嬉しいです。その……私も、ジョシュア様が縁談を出してくれなければ、一生独り身だったと思います」
彼女の言葉を聞いて、ジョシュアの胸中には安堵が渦巻いた。ここまで喜んでくれるなら、縁談を出してよかったと思う。
「それは……どういうことですか?」
「今度夜会があると言ったが、その前に茶会があることを忘れていた。よければ茶会に一緒に来てほしい。
人も少なめだし、いい経験になるだろう」
貴族の社交場に出た経験がほとんどないマイアにとって、少人数の場はありがたい。まずは茶会で交流に慣れておくべきだ。
「もちろんです! 夜会や茶会など……お忙しいのですね」
「貴族の仕事は社交だからな。俺も社交が面倒で、自分自身で悪い噂を流していた。しかし、君と婚約を結べば……金目当ての女も寄ってこなくなる。ようやくまともな社交ができるようになりそうだ」
ジョシュアは疲れた様子で言った。
公爵なりの苦労があるのだろう。
自分が支えになってあげられたら……とマイアは思う。
「でも、ジョシュア様は私が婚約相手でよかったのですか?」
「何度も言っているが、俺は良識のある人物を求めていた。しかしどれだけ探しても、良識のある相手は見つからず……せめて仕事の邪魔さえされなければと、悪評が流れているマイア嬢に縁談を出した。
蓋を開けてみれば、まったく噂と違う令嬢ではないか。君が来てくれて本当によかったと思う」
「そこまで言ってくださって嬉しいです。その……私も、ジョシュア様が縁談を出してくれなければ、一生独り身だったと思います」
彼女の言葉を聞いて、ジョシュアの胸中には安堵が渦巻いた。ここまで喜んでくれるなら、縁談を出してよかったと思う。