嫌われ令嬢が冷酷公爵に嫁ぐ話~幸せになるおまじない~
「ねえ、マイアさん。ジョシュア様に対しての印象はどう?」
問われたマイアは考え込む。
ジョシュアに対する印象は大きく変わった。
少なくとも今は恐怖はない。
「とても優しい方だと思います。なんだかすごく怖い人だって聞いてましたけど、ぜんぜんそんなことはなくて。むしろ、今までに出会ったことがないくらい……優しい方です」
「そうでしょう? ジョシュア様は真面目すぎるあまり、怖いと噂されてしまったの。だからその噂を利用して、彼自身も人を遠ざけていたわ。
そんなあの人が認めたのだから……マイアさんは逸材なのでしょうね」
自分はジョシュアと釣り合いがとれる人間なのか。
マイアはさんざん悩んでいる。
相応の振る舞いができるように努力はしている。
しかし、どうしても至らない部分があると感じてしまうのだ。
彼女は思い切ってエイミーに聞いてみた。
「うーん……私、伯爵令嬢としての威厳とかあります?」
「いえ、まったく?」
「ですよね……」
「でも、そういうところも魅力だと思うの。なんていうか、ジョシュア様は貴族らしい女性が好みじゃないのよ。だからこそ、マイアさんを守ってあげたくなるのかも」
たしかに、守ってくれるのは素敵だ。
しかしマイアは守られるだけではなく恩返しもしたいと思う。
問われたマイアは考え込む。
ジョシュアに対する印象は大きく変わった。
少なくとも今は恐怖はない。
「とても優しい方だと思います。なんだかすごく怖い人だって聞いてましたけど、ぜんぜんそんなことはなくて。むしろ、今までに出会ったことがないくらい……優しい方です」
「そうでしょう? ジョシュア様は真面目すぎるあまり、怖いと噂されてしまったの。だからその噂を利用して、彼自身も人を遠ざけていたわ。
そんなあの人が認めたのだから……マイアさんは逸材なのでしょうね」
自分はジョシュアと釣り合いがとれる人間なのか。
マイアはさんざん悩んでいる。
相応の振る舞いができるように努力はしている。
しかし、どうしても至らない部分があると感じてしまうのだ。
彼女は思い切ってエイミーに聞いてみた。
「うーん……私、伯爵令嬢としての威厳とかあります?」
「いえ、まったく?」
「ですよね……」
「でも、そういうところも魅力だと思うの。なんていうか、ジョシュア様は貴族らしい女性が好みじゃないのよ。だからこそ、マイアさんを守ってあげたくなるのかも」
たしかに、守ってくれるのは素敵だ。
しかしマイアは守られるだけではなく恩返しもしたいと思う。