極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
「そんなかわいいこと言われたら、どうしたらいいかわからない」
掠れた声でそう漏らし、再びぎゅっと抱き竦める。
かと思えば、突然私の体を持ち上げて横抱きにした。
「わわっ、翔琉さん! 重たいですよ!」
「全然平気。もう何度こうして抱いたと思ってる?」
……たぶん、六回目くらい? ほとんど意識がなかったから、正しいことはわからないけれど。
彼は慣れた様子で私を部屋に運び、大きなベッドに横たえおやすみのキスをくれた。
彼と生活し始めて三週間。外は夏真っ盛りでとても暑いらしい。
ずっと部屋の中にいる私はピンとこないけれど。もうすぐ通院日になるので、暑さを体感することになるだろう。
そんな中、思いもよらない話が持ち上がった。
「星奈のお母さんを一度うちにお招きしようと思っていて」
「え?」
「どんなところに住んでいるか知っておいてもらった方がいいだろう? 星奈になにかあったら来てもらうかもしれないし」
「それは……確かに」
朝ごはんのトーストをいただきながら、私はこくりと頷く。
病気の性質上、急に倒れる場合もあるかもしれない。
掠れた声でそう漏らし、再びぎゅっと抱き竦める。
かと思えば、突然私の体を持ち上げて横抱きにした。
「わわっ、翔琉さん! 重たいですよ!」
「全然平気。もう何度こうして抱いたと思ってる?」
……たぶん、六回目くらい? ほとんど意識がなかったから、正しいことはわからないけれど。
彼は慣れた様子で私を部屋に運び、大きなベッドに横たえおやすみのキスをくれた。
彼と生活し始めて三週間。外は夏真っ盛りでとても暑いらしい。
ずっと部屋の中にいる私はピンとこないけれど。もうすぐ通院日になるので、暑さを体感することになるだろう。
そんな中、思いもよらない話が持ち上がった。
「星奈のお母さんを一度うちにお招きしようと思っていて」
「え?」
「どんなところに住んでいるか知っておいてもらった方がいいだろう? 星奈になにかあったら来てもらうかもしれないし」
「それは……確かに」
朝ごはんのトーストをいただきながら、私はこくりと頷く。
病気の性質上、急に倒れる場合もあるかもしれない。