極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
それにしても、母はもう翔琉さんを息子と思っているの?

彼は彼で本気で結婚を考えてくれているみたいだし……。

温かいラテを飲んで、ふうと心を落ち着ける。

そりゃあ翔琉さんとずっと一緒にいられたら嬉しい。お嫁さんになりたい、そう考えたことがないとは言わないけれど、夢のまた夢だとも思っていた。

翔琉さんの隣でウエディングドレスを着られる日が来るだろうか。

またひとつ目標が増えてしまった。欲深くなっていく私を、神様は許してくれるだろうか。



あっという間に週末がやってきた。私の体調は良好だ。

翔琉さんが駅まで母を迎えに行ってくれた。私は大事をとってお留守番。そわそわしながらリビングでふたりの到着を待つ。

到着した母は、マンションがあまりにも高級で唖然としていた。

リビングの広さと眺望にぽかんと口を開けたまま、おずおずと翔琉さんを見る。

「あの……失礼ですが、ご職業は? 星奈の同僚や上司ではないんですか……?」

「今年の春からマーガレット製薬の社長に就任しました。星奈さんには私の秘書をしてもらっていたんです」

「しゃ……社長っ……!」

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