極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
加えて日中は私ひとりで心もとない。宅配物や大事な用件があればコンシェルジュに声をかけるはずなので、ドアフォンに出る必要はない。
私はいつものようにチャイムを無視した。コンシェルジュからなんの連絡もないところを見ると、訪問者は帰ったようだ。
それからしばらくして、私の携帯端末に着信が来た。
発信者を見て驚く。相手は美守月乃――妹だ。彼女とは疎遠で、連絡が来るのは何年ぶりか。
困惑しながら「はい」と応答すると、『久しぶりー星奈! 元気してた?』という底抜けに明るい声が受話口から響いてきた。
「元気だけど……急にどうしたの?」
『だって、家のチャイム鳴らしても全然玄関開けてくれないんだもん』
思わず「え?」と尋ね返す。まさかさっきのチャイムって……。
『今、星奈んとこのマンションの前にいるの。迎えに来てよ』
「えええ……?」
なんの約束もなく、突然ここに来たの?
せめて事前に連絡が欲しかった。翔琉さんの家なのだから、勝手に人を招き入れるわけにはいかない。
彼のことだから、妹だと説明すれば許してくれるとは思うけれど……。
「先に言ってくれれば、ちゃんとお迎えしたのに」
私はいつものようにチャイムを無視した。コンシェルジュからなんの連絡もないところを見ると、訪問者は帰ったようだ。
それからしばらくして、私の携帯端末に着信が来た。
発信者を見て驚く。相手は美守月乃――妹だ。彼女とは疎遠で、連絡が来るのは何年ぶりか。
困惑しながら「はい」と応答すると、『久しぶりー星奈! 元気してた?』という底抜けに明るい声が受話口から響いてきた。
「元気だけど……急にどうしたの?」
『だって、家のチャイム鳴らしても全然玄関開けてくれないんだもん』
思わず「え?」と尋ね返す。まさかさっきのチャイムって……。
『今、星奈んとこのマンションの前にいるの。迎えに来てよ』
「えええ……?」
なんの約束もなく、突然ここに来たの?
せめて事前に連絡が欲しかった。翔琉さんの家なのだから、勝手に人を招き入れるわけにはいかない。
彼のことだから、妹だと説明すれば許してくれるとは思うけれど……。
「先に言ってくれれば、ちゃんとお迎えしたのに」