極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
なのに彼女は想像以上に逞しく、俺の手を借りなくとも夢に向かって先へ先へと進んでいた。
追いかけて追いかけて、ようやく腕を掴んだ頃には、もうその手を離せないほどに心の中が彼女でいっぱいになっていた。
「一緒に生きていこう。俺を信じてほしい」
もう彼女を置いて逃げはしない。幼い頃、失った記憶は取り戻せやしないけれど、これから新しい思い出をひとつひとつ作り上げていけばいい。
もうふたりの時間をなかったことにはさせない。
「離れない。一生そばにいるから」
彼女の目が充血し、涙をため込んでキラキラと輝く。
酸素マスクの下の口もとが、わずかに緩んだ気がした。
この想いは伝わったのだろうか。
「星奈。君の笑顔が見たい。君としたいことがまだたくさんあるんだ」
触れられないのがもどかしい。早くその体を抱きしめたい。左手の薬指に誓いのキスを施したい。
「……お嫁さんになるのが夢だって言ってたね。その夢をふたりで叶えよう。星奈にウエディングドレスを着せてあげたい」
追いかけて追いかけて、ようやく腕を掴んだ頃には、もうその手を離せないほどに心の中が彼女でいっぱいになっていた。
「一緒に生きていこう。俺を信じてほしい」
もう彼女を置いて逃げはしない。幼い頃、失った記憶は取り戻せやしないけれど、これから新しい思い出をひとつひとつ作り上げていけばいい。
もうふたりの時間をなかったことにはさせない。
「離れない。一生そばにいるから」
彼女の目が充血し、涙をため込んでキラキラと輝く。
酸素マスクの下の口もとが、わずかに緩んだ気がした。
この想いは伝わったのだろうか。
「星奈。君の笑顔が見たい。君としたいことがまだたくさんあるんだ」
触れられないのがもどかしい。早くその体を抱きしめたい。左手の薬指に誓いのキスを施したい。
「……お嫁さんになるのが夢だって言ってたね。その夢をふたりで叶えよう。星奈にウエディングドレスを着せてあげたい」