極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
彼の言葉に胸がひりつく。
一度は翔琉さんを遠ざけようとしたけれど、ダメだった。
謝らなきゃ。そして気持ちを伝えなきゃ。
私は翔琉さんがいい。でもきっとこの先、彼にたくさん迷惑をかけることになる。
私がそばにいても許してくれる?――そう尋ねようとした矢先、彼がふんわりと微笑んだ。
「君が眠る前にしたプロポーズ、覚えてる?」
ハッとして息を呑む。お嫁さんになる夢をふたりで叶えよう、そんなようなことを言われた覚えがあるけれど、あれは夢か現実か……。
「その、『そばにいる』とか『生きて』とか……ちょっとうろ覚えですが」
覚えている単語を連ねると、彼が目を細めて柔らかな笑みを浮かべた。
「よかった。今度は覚えていてもらえた」
「今度は……?」
不思議に思い尋ねるが返事はなく、代わりに彼はバッグの中に手を入れた。
「まあ、君がまた記憶を失っても、俺は何度でもやり直すよ。もう後悔はしたくないんだ」
取り出したのは、手のひらサイズの小箱。滑らかな革とスエードで包まれた箱を開けると、中に入っていたのは、きらきらと輝くダイヤがはめ込まれたリング。
一度は翔琉さんを遠ざけようとしたけれど、ダメだった。
謝らなきゃ。そして気持ちを伝えなきゃ。
私は翔琉さんがいい。でもきっとこの先、彼にたくさん迷惑をかけることになる。
私がそばにいても許してくれる?――そう尋ねようとした矢先、彼がふんわりと微笑んだ。
「君が眠る前にしたプロポーズ、覚えてる?」
ハッとして息を呑む。お嫁さんになる夢をふたりで叶えよう、そんなようなことを言われた覚えがあるけれど、あれは夢か現実か……。
「その、『そばにいる』とか『生きて』とか……ちょっとうろ覚えですが」
覚えている単語を連ねると、彼が目を細めて柔らかな笑みを浮かべた。
「よかった。今度は覚えていてもらえた」
「今度は……?」
不思議に思い尋ねるが返事はなく、代わりに彼はバッグの中に手を入れた。
「まあ、君がまた記憶を失っても、俺は何度でもやり直すよ。もう後悔はしたくないんだ」
取り出したのは、手のひらサイズの小箱。滑らかな革とスエードで包まれた箱を開けると、中に入っていたのは、きらきらと輝くダイヤがはめ込まれたリング。