極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
これまでこらえてきた情熱をすべてぶつけるかのよう、好きの気持ちが溢れ出して止まらない。唇を重ねている間だけ、彼とひとつになれている気がする。

「……んっ……」

彼のシャツをきゅっと握りしめ、想いを込める。

「……星、奈……」

「翔琉、さ……」

熱を帯びた血液が体中を駆け巡っていく。なんて心地のよい動悸なのだろう。

呼吸はこんなに荒くなっているのに、安らかで、幸せで、満たされる。

「星奈……大丈夫?」

「ええ……すごく、気持ちがいいの」

素直に答えると、彼の唇の愛撫がぴたりと止まった。

不思議に思い目を開けると、彼は頬をわずかに紅潮させて「まいったな」と苦笑していた。

ベッドの縁に腰を下ろし「しばらく隣に座っていていい?」と尋ねてくる。

「はい」

彼がベッドに深く腰かけ、私の横に並ぶ。

彼の家のソファで隣り合って座っていたときを思い出し、彼の肩に頭を預け寄りかかった。

「一日中、こうしてたいな」

「ええ、私も」

「伯父さんが来たら、大目玉を食らう」

「大丈夫。教授は翔琉さんに甘いから――」

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