極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
子どもたちの目がきらきらと輝きだす。他人の夢を眺めているわけじゃない、自身の未来を見つめているのだと気がついて。
ゆっくりと歩みを進め、翔琉さんの隣に辿り着く。
「星奈。世界で一番綺麗だ」
「翔琉さんも。私をお嫁さんにしてくれてありがとう」
彼が私の手を取り、祭壇の前に立たせてくれる。
いつしか吹き抜けを囲むようにたくさんの入院患者たちが見守っていて、「おめでとう」「幸せになってね」そんな声がちらほら聞こえてくるようになった。
牧師が誓いの言葉を述べようとした、そのとき。
「失礼。私から少しかまわないかな」
そう言って前に進み出たのは伏見教授だった。私たちは目を丸くして彼を見つめる。
「電報が届いているんだ。私が代読しよう」
小さなメッセージカードを掲げ、ゆっくりと読み上げる。
「『心よりお祝いを申し上げます。あなた方の進む道を信じ、見守っています』――翔琉。君のお父様からだ」
「父から……」
翔琉さんが驚いた顔をする。
彼のお父様も闘病中でまだ会ったことはないけれど、結婚には反対していないと聞いていた。
ゆっくりと歩みを進め、翔琉さんの隣に辿り着く。
「星奈。世界で一番綺麗だ」
「翔琉さんも。私をお嫁さんにしてくれてありがとう」
彼が私の手を取り、祭壇の前に立たせてくれる。
いつしか吹き抜けを囲むようにたくさんの入院患者たちが見守っていて、「おめでとう」「幸せになってね」そんな声がちらほら聞こえてくるようになった。
牧師が誓いの言葉を述べようとした、そのとき。
「失礼。私から少しかまわないかな」
そう言って前に進み出たのは伏見教授だった。私たちは目を丸くして彼を見つめる。
「電報が届いているんだ。私が代読しよう」
小さなメッセージカードを掲げ、ゆっくりと読み上げる。
「『心よりお祝いを申し上げます。あなた方の進む道を信じ、見守っています』――翔琉。君のお父様からだ」
「父から……」
翔琉さんが驚いた顔をする。
彼のお父様も闘病中でまだ会ったことはないけれど、結婚には反対していないと聞いていた。