極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
私が感極まって彼の体にしがみつくのと、彼の荒々しい吐息が響くのは、ほぼ同時だった。

いっそう深く満たされ、体の力が抜けた。ふうっと意識が遠のき、ベッドの上に倒れそうになる。

「星奈……!」

彼は私の体を受け止めながら、肩を大きく揺らし息をした。

「翔琉さん、私、幸せで……」

毎日幸せだと思っていた。でも、まだこんな幸せが残されていただなんて。

「俺も。最高に幸せだ」

優しく口づけを落とし、労わってくれる。

気が抜けたのか視界がぼやけ、意識がゆっくりと薄れていった。具合が悪くて気を失うときとはまったく違う感覚だ。

彼の愛に包まれて、この身が溶けていくよう。

「星奈。ゆっくり休んで」

優しい声が私の意識を送り出してくれる。たっぷりと満たされながら、私は眠りについた。


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