極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
「私も、引き続き祇堂さんとご一緒できて嬉しいです」
「そう言ってもらえてよかった」
彼の花咲くような笑顔に惹きつけられる。もともと愛想のいい人ではあったけれど、自分に向けられた笑顔は格別で――。
「君の真面目な姿勢は、見ていて心地いいから」
喜びと同時に、我に返ったような気分になった。
祇堂さんは、私の真面目な姿勢をかってくれたんだ……。
とても嬉しいはずなのに、なぜだか現実に引き戻されたような虚しい気持ちが混じり込む。
『一緒にいたい』のは仕事のため。そう自分に念を押す。
「とはいえ、驚かせて悪かったよ」
祇堂さんはばつが悪そうに後頭部に手をあてる。
「もっと早くに伝えようと思って、何度か呼び止めたんだけど、君は仕事の話が終わるとそそくさと俺から逃げていってしまうから」
「えっ」
「俺のこと、もしかして避けてた?」
ドキリとして硬直する。祇堂さんへの苦手意識はまだ拭えていない。バレないように気をつけてはいたものの、自然と態度に出てしまっていたみたいだ。
「俺、なにか君に悪いことしたかな?」
「そう言ってもらえてよかった」
彼の花咲くような笑顔に惹きつけられる。もともと愛想のいい人ではあったけれど、自分に向けられた笑顔は格別で――。
「君の真面目な姿勢は、見ていて心地いいから」
喜びと同時に、我に返ったような気分になった。
祇堂さんは、私の真面目な姿勢をかってくれたんだ……。
とても嬉しいはずなのに、なぜだか現実に引き戻されたような虚しい気持ちが混じり込む。
『一緒にいたい』のは仕事のため。そう自分に念を押す。
「とはいえ、驚かせて悪かったよ」
祇堂さんはばつが悪そうに後頭部に手をあてる。
「もっと早くに伝えようと思って、何度か呼び止めたんだけど、君は仕事の話が終わるとそそくさと俺から逃げていってしまうから」
「えっ」
「俺のこと、もしかして避けてた?」
ドキリとして硬直する。祇堂さんへの苦手意識はまだ拭えていない。バレないように気をつけてはいたものの、自然と態度に出てしまっていたみたいだ。
「俺、なにか君に悪いことしたかな?」