極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
「とにかく美守さんには今後、社長室の一員となって、俺のサポートをしてもらいたい。社長室を取り仕切っているのが、さっき入口で話した武久だ。君の直属の上司になる」
「あの方が室長ですか? お若いのに優秀な方なんですね」
「それを言うなら、君だって若くして引き抜かれてきたし、俺なんてこの歳で社長だ」
ひょいっと肩を竦めておどける彼。思わずくすりと口もとを押さえたとき、ドアを叩く音が聞こえた。
「祇堂社長。そろそろご準備を」
ドアを開けたのは例の眼鏡の男性――今後私の上司となる武久さんだ。
「これからマスコミや株主に向けた就任会見を開く。美守さんはそばで見守っていて」
そう言って祇堂さんが私に目で合図する。
「会見に向けてホテルに移動します。美守さんもご準備を」
「は、はい」
祇堂さん、そして社長室のメンバーは地下駐車場に向かい、社用車数台に分かれてホテルに向かった。
落ち着いて考えている暇もない、分単位のスケジュール。自分がなにをすればいいかもわからないまま、ただついていく。
「あの方が室長ですか? お若いのに優秀な方なんですね」
「それを言うなら、君だって若くして引き抜かれてきたし、俺なんてこの歳で社長だ」
ひょいっと肩を竦めておどける彼。思わずくすりと口もとを押さえたとき、ドアを叩く音が聞こえた。
「祇堂社長。そろそろご準備を」
ドアを開けたのは例の眼鏡の男性――今後私の上司となる武久さんだ。
「これからマスコミや株主に向けた就任会見を開く。美守さんはそばで見守っていて」
そう言って祇堂さんが私に目で合図する。
「会見に向けてホテルに移動します。美守さんもご準備を」
「は、はい」
祇堂さん、そして社長室のメンバーは地下駐車場に向かい、社用車数台に分かれてホテルに向かった。
落ち着いて考えている暇もない、分単位のスケジュール。自分がなにをすればいいかもわからないまま、ただついていく。