極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
「その……変ですよね。この歳で初めてなんて」
「いや、そんなことはないと思うけど……」
「至らぬ点もあるかと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします」
祇堂さんは額に手を当てて物憂げな顔をする。
「初めて、ね。言葉の破壊力がすごいな……。他意はないんだろうけど」
「はい?」
「なんでもないよ。オーケー。俺も誰かと旅行なんて久しぶりだし、楽しもう」
笑顔で了承してもらえて、私はホッとする。
「でも、気遣いはナシ。慰安旅行で疲れたら元も子もない」
「では祇堂さんも気遣いはしないでくださいね」
「いいよ。それでいこう」
雑談を交わしながら目的地に向かう。
途中、山が綺麗に見えるパーキングエリアで小休憩。都心から少し離れるだけで、空気が驚くほど気持ちいい。
都心では味わえない緑の香りがする。まだ目的地でもないのに、はしゃいでしまった。
「美守さん、桃好き? 白桃ソフトがあるよ」
「好きです。さすが山梨ですね」
ふたりで淡い桃色のソフトクリームを食べながら休憩する。空は真っ青で、気温も五月にしては高めだが、吹く風がひんやりして心地よい。
「いや、そんなことはないと思うけど……」
「至らぬ点もあるかと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします」
祇堂さんは額に手を当てて物憂げな顔をする。
「初めて、ね。言葉の破壊力がすごいな……。他意はないんだろうけど」
「はい?」
「なんでもないよ。オーケー。俺も誰かと旅行なんて久しぶりだし、楽しもう」
笑顔で了承してもらえて、私はホッとする。
「でも、気遣いはナシ。慰安旅行で疲れたら元も子もない」
「では祇堂さんも気遣いはしないでくださいね」
「いいよ。それでいこう」
雑談を交わしながら目的地に向かう。
途中、山が綺麗に見えるパーキングエリアで小休憩。都心から少し離れるだけで、空気が驚くほど気持ちいい。
都心では味わえない緑の香りがする。まだ目的地でもないのに、はしゃいでしまった。
「美守さん、桃好き? 白桃ソフトがあるよ」
「好きです。さすが山梨ですね」
ふたりで淡い桃色のソフトクリームを食べながら休憩する。空は真っ青で、気温も五月にしては高めだが、吹く風がひんやりして心地よい。