極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
この舞い上がるような感覚は恋だ。私は彼に恋をしてしまったのだ。
「私だって、祇堂さんが社長だからとか、仕事に影響があるからとか、そんな気持ちで答えているわけではないんです。たとえ祇堂さんが社長じゃなくたって、私はきっと好きになっていたと思うから」
「美守さん……」
私が言葉を紡ぐごとに、彼の眼差しが熱を取り戻していく。
私の手をきゅっと握り、真剣な表情で声を押し殺した。
「君も俺を男として好きでいてくれている、そういう解釈でいい?」
「……はい」
よりいっそう照れてしまって、消え入るような声で答える。
彼は私の困り果てた顔を覗き込み、堪能するかのようにうっとりと微笑んだ。
「かわいいな、その顔。もっと見ていてかまわない?」
「これは困ってる顔です。もう、ひとが真面目に答えたのに」
「だって言質取れちゃったから――」
くすっと小さく微笑んで、私の頬に手を伸ばしてくる。そっと引き寄せ、自分の顔の前に持っていった。
「遠慮する必要がなくなった」
腰に手を回され、一瞬体がふわりと浮き上がる。抱き支えられ、彼の整った顔が目の前に迫ってきた。
「私だって、祇堂さんが社長だからとか、仕事に影響があるからとか、そんな気持ちで答えているわけではないんです。たとえ祇堂さんが社長じゃなくたって、私はきっと好きになっていたと思うから」
「美守さん……」
私が言葉を紡ぐごとに、彼の眼差しが熱を取り戻していく。
私の手をきゅっと握り、真剣な表情で声を押し殺した。
「君も俺を男として好きでいてくれている、そういう解釈でいい?」
「……はい」
よりいっそう照れてしまって、消え入るような声で答える。
彼は私の困り果てた顔を覗き込み、堪能するかのようにうっとりと微笑んだ。
「かわいいな、その顔。もっと見ていてかまわない?」
「これは困ってる顔です。もう、ひとが真面目に答えたのに」
「だって言質取れちゃったから――」
くすっと小さく微笑んで、私の頬に手を伸ばしてくる。そっと引き寄せ、自分の顔の前に持っていった。
「遠慮する必要がなくなった」
腰に手を回され、一瞬体がふわりと浮き上がる。抱き支えられ、彼の整った顔が目の前に迫ってきた。