いい加減気づいてよ
あれから数日ずっと教室が騒がしい。

教室を騒がしくしている原因はあの人だ。

「おい、あの望月さんとヤったって本当かよ!?」

「どんな感じだった?」

など、いろいろ聞こえた。

耳を塞ぎたい。

「南ちゃん大丈夫?」

そう優しく声を掛けてくれたのは俊介くんだ。

「俊介くん…」

「ちょっとサボっちゃう?」

そう言って今にも泣き出しそうな私を連れ出してくれた。



保健室に着き私は勇気を出して聞いてみた。

「こうくん望月さんとヤったって本当ですか?」

「…」

「私には気をつかわなくていいので本当の事が教えて欲しいです。知ってるなら。」

「本当らしい…ごめん」
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