絶交ゲーム
少なくとも私達の間に男子生徒が割って入るような展開になったことはない。
そもそも私も詩子もこれと言って好きな人がいないから、関係がこじれる心配だってなかった。


「これで弥生と結の関係がこじれたら、弥生は心置きなく谷岡くんと付き合うことができるね」


私は綺麗に印刷された写真を見て微笑む。
本当に、いいことをしている気持ちになってくる。


「よし、準備もできたし、一旦学校へ戻ろうか」


私は印刷されたばかりの写真を大切にカバンに入れて、コンビニを出たのだった。
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